Lesson 1-9
ダイアトニックコードとは 2
前章ではKey=Cのダイアトニックコードを紹介いたしましたが、この章ではその他のKeyのダイアトニックコードも紹介していきたいと思います。
まずはもう一度Key=Cのダイアトニックコードについて、どのような構造になっているか更に説明をしていきたいと思います。
以下は前章でもお見せいたしました、Key=Cのダイアトニックコードと、その構成音です。

Key=Cの場合、メジャースケールは C(ド) D(レ) E(ミ) F(ファ) G(ソ) A(ラ) B(シ) C(ド)、
このCメジャースケールを『度』という単位で表すと、以下のようになります。

この『度』という単位、つまり1~7の数字ですね。この数字を、先ほど紹介いたしましたダイアトニックコードの構成音に当てはめてみましょう。

コード名も『度』という単位で表記すると、このようになります。

これを確認した上で、次にKey=Dのダイアトニックコードについて見ていきましょう。
こちらがKey=Dのダイアトニックコードと、その構成音です。

Key=Dの場合、メジャースケールは、D(レ) E(ミ) F♯(ファ#) G(ソ) A(ラ) B(シ) C(ド) D(レ)、となります。
こちらも『度』という単位で表してみましょう。

上記のKey=Cの時と同じように、 この数字を、ダイアトニックコードの構成音に当てはめてみましょう。

コード名も『度』という単位で表記してみます。

分かりましたか?
コードと構成音を全てを『度』という単位で考えると、Key=Cの場合もKey=Dの場合も上記のように同じ形になります。
更にこの法則は、全てのKey共通です。つまり、それはどういう事なのか、結論だけを言うと、そのKeyのメジャースケールさえ分かれば、そのKeyのダイアトニックコードも見つける事ができるという事です。
それでは練習として、Key=Eのダイアトニックコードを見つけてみましょう。
上記でも説明しました通り、全てのダイアトニックコードは『度』という単位で考えると、このような形になります。

次に五度圏を利用して、Key=Eのメジャースケールを見つけましょう。

Key=Eのメジャースケールは、五度圏上のFから時計回りの順番で4つ#(シャープ)がつくので、F(ファ)、C(ド)、G(ソ)、D(レ)、が#(シャープ)します。
なので、Key=Eのメジャースケールは、E(ミ)、F#(ファ#)、G#(ソ#)、A(ラ)、B(シ)、C#(ド#)、D#(レ#)となります。

次に、Key=Eのメジャースケールに『度』という単位の数字をつけてみましょう。

あとはそれぞれを、最初にお見せいたしました表に当てはめるだけです。

このように、メジャースケールが分かれば、全てのダイアトニックコードも分かる、という事が確認できると思います。
是非、他のKeyのダイアトニックコードと、その構成音も見つけてみてください。
また、今回は分かりやすいように算用数字(アラビア数字)で説明を行いましたが、
ダイアトニックコードは、以下のようなローマ数字で表記される事が一般的です。
もちろん、表記方法は違えど、意味はまったく一緒です。
上記のローマ数字で表記された7つのコードこそ、世に言うダイアトニックコードというものです。この画像の意味を説明するために、Lesson1からここまで説明をさせて頂きました。
皆様が普段から耳にしている音楽のほとんどは、このダイアトニックコードとメジャースケールで構成されています。
だけど、そのつくりは非常にシンプル。たった7音、たった7コードしか使用されていないのです。
●ワンポイントコラム ※長くなっちゃったからワンポイントでも無いかなw
まず、Cメジャーセブンス(C△7)について、説明いたします。

上記の図にもあるように、C△7の構成音は「ドミソシ」ですね?そしてCメジャースケールは「ドレミファソラシド」です。
このドレミファソラシドを『度』という単位で表記すると、
ド=1度
レ=2度
ミ=3度
ファ=4度
ソ=5度
ラ=6度
シ=7度
というようになります。
C△7の構成音は「ドミソシ」、度という単位で言うと、1度・3度・5度・7度となっております。
次に Dマイナーセブンス(D-7)について考えてみます。

D-7 の構成音は「レファラド」ですね?そしてDメジャースケールは「レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド♯ レ」です。

これらを『度』という単位で表記すると、
レ=1度
ミ=2度
ファ♯=3度
ソ=4度
ラ=5度
シ=6度
ド♯=7度
というようになります。
D-7 の構成音は「レ ファ ラ ド」、度という単位で言うと、1度・♭3度・5度・♭7度というように、3度と7度にフラットがつきます。
次に、Gセブンス(G7)についてです。

G7の構成音は「ソ シ レ ファ」ですね?そしてGメジャースケールは「ソ ラ シ ド レ ミ ファ♯ ソ」

これらを『度』という単位で表記すると、
ソ=1度
ラ=2度
シ=3度
ド=4度
レ=5度
ミ=6度
ファ♯=7度
というようになります。
G7の構成音は「ソ シ レ ファ」、度という単位で言うと、1度・3度・5度・♭7度というように、7度がフラットしました。
最後に、Bマイナーセブンスフラットファイブ( B-7(♭5) )についてです。

B-7(♭5)の構成音は「シ レ ファ ラ」ですね?そしてBメジャースケールは「シ ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ♯ シ」です。

これらを『度』という単位で表記すると
シ=1度
ド♯=2度
レ♯=3度
ミ=4度
ファ♯=5度
ソ♯=6度
ラ♯=7度
というようになります。
B-7(♭5)の構成音は「シ レ ファ ラ」、度という単位で言うと、1度・♭3度・♭5度・♭7度というように、3度と5度と7度がフラットしました。
なんとなく気づかれた方も居るのではないでしょうか?
それぞれの構成音を、度という単位で表記したものを並べてみましょう
C△7=1度・3度・5度・7度
D-7=1度・♭3度・5度・♭7度
G7=1度・3度・5度・♭7度
B-7(♭5)=1度・♭3度・♭5度・♭7度
このように、
メジャーセブンスはメジャースケールの
1度・3度・5度・7度
を重ねたもの
マイナーセブンスは、
1度・♭3度・5度・♭7度
を重ねたもの
セブンスは、
1度・3度・5度・♭7度
を重ねたもの
マイナーセブンスフラットファイブは
1度・♭3度・♭5度・♭7度
を重ねたもの
と、なっております。
これはつまり、このように言い換えられます
まず、例えば単純に「C」とだけ表記されている場合、その構成音は「ド ミ ソ」となり、度という単位で表記すると「1度・3度・5度」が重なっている事になります。
これをベースに次の文章を読んで下さい。
「C」というコードに…
『マイナー(-)』がつくと、3度がフラットします
『セブンス(7)』がつくと、♭7度が加わります
『フラットファイブ(♭5)』がつくと、5度がフラットします
『メジャーセブンス(△7)』がつくと、7度が加わります
いかがでしょうか?理解して頂けましたでしょうか?
これが分かると、Cと、Cメジャーセブンス、Dマイナーと、Dマイナーセブンス、こういった似た名前のコードの異なる点が分かったと思います。
また、こうなると、何とかマイナーメジャーセブンスというコードも存在するの?と思われるかもしれません。
結論は、存在します!あまりお目にかかる機会は無いかもしれませんが、例えば以下のようなコード進行ですね

こういう洒落た感じのコード進行で登場する事が多いかもしれません。
ちなみに、(9) とか (♭13) と記載されているものは、テンションというものです。テンションに関しては、レッスン2の一番最後に、また説明しますね☆
これでLesson1は終了となります。ここまで真面目に読んで頂けた方は、以下の2つの事が分かっているかと思います。
1.全Keyのメジャースケールの見つけ方
2.全Keyのダイアトニックコード見つけ方
この2つがまだ理解しきれていないという方は、前章に戻って何度でも読み直して下さい。
この2つは音楽理論を学ぶ上で最も必要、むしろこの2つだけ分かっていればなんとかなるというぐらい、非常に重要な内容となります。
このサイトで紹介している音楽理論は決して難しいものではなく、理解するのに早ければ2時間もあれば十分といった内容です。
しかし、この2時間を集中して学べば、きっとあなたの音楽活動、作品作りは大きく飛躍するでしょう。是非最後まで諦めず、理解して頂く事をオススメいたします。
次章では『ノンダイアトニックコード』について触れていきたいと思います。
ノンダイアトニックコードとは、読んで字の如く、ダイアトニックコード以外のコードという事です。きっと、ここからが最も面白い部分となりますので、お楽しみに。
まずはもう一度Key=Cのダイアトニックコードについて、どのような構造になっているか更に説明をしていきたいと思います。
以下は前章でもお見せいたしました、Key=Cのダイアトニックコードと、その構成音です。

Key=Cの場合、メジャースケールは C(ド) D(レ) E(ミ) F(ファ) G(ソ) A(ラ) B(シ) C(ド)、
このCメジャースケールを『度』という単位で表すと、以下のようになります。

この『度』という単位、つまり1~7の数字ですね。この数字を、先ほど紹介いたしましたダイアトニックコードの構成音に当てはめてみましょう。

コード名も『度』という単位で表記すると、このようになります。

これを確認した上で、次にKey=Dのダイアトニックコードについて見ていきましょう。
こちらがKey=Dのダイアトニックコードと、その構成音です。

Key=Dの場合、メジャースケールは、D(レ) E(ミ) F♯(ファ#) G(ソ) A(ラ) B(シ) C(ド) D(レ)、となります。
こちらも『度』という単位で表してみましょう。

上記のKey=Cの時と同じように、 この数字を、ダイアトニックコードの構成音に当てはめてみましょう。

コード名も『度』という単位で表記してみます。

分かりましたか?
コードと構成音を全てを『度』という単位で考えると、Key=Cの場合もKey=Dの場合も上記のように同じ形になります。
更にこの法則は、全てのKey共通です。つまり、それはどういう事なのか、結論だけを言うと、そのKeyのメジャースケールさえ分かれば、そのKeyのダイアトニックコードも見つける事ができるという事です。
それでは練習として、Key=Eのダイアトニックコードを見つけてみましょう。
上記でも説明しました通り、全てのダイアトニックコードは『度』という単位で考えると、このような形になります。

次に五度圏を利用して、Key=Eのメジャースケールを見つけましょう。

Key=Eのメジャースケールは、五度圏上のFから時計回りの順番で4つ#(シャープ)がつくので、F(ファ)、C(ド)、G(ソ)、D(レ)、が#(シャープ)します。
なので、Key=Eのメジャースケールは、E(ミ)、F#(ファ#)、G#(ソ#)、A(ラ)、B(シ)、C#(ド#)、D#(レ#)となります。

次に、Key=Eのメジャースケールに『度』という単位の数字をつけてみましょう。

あとはそれぞれを、最初にお見せいたしました表に当てはめるだけです。

このように、メジャースケールが分かれば、全てのダイアトニックコードも分かる、という事が確認できると思います。
是非、他のKeyのダイアトニックコードと、その構成音も見つけてみてください。
また、今回は分かりやすいように算用数字(アラビア数字)で説明を行いましたが、
ダイアトニックコードは、以下のようなローマ数字で表記される事が一般的です。
もちろん、表記方法は違えど、意味はまったく一緒です。

皆様が普段から耳にしている音楽のほとんどは、このダイアトニックコードとメジャースケールで構成されています。
だけど、そのつくりは非常にシンプル。たった7音、たった7コードしか使用されていないのです。
●ワンポイントコラム ※長くなっちゃったからワンポイントでも無いかなw
何とかメジャーセブンスとか、何とかマイナーセブンスとか、何とかマイナーセブンスフラットファイブとか・・・
コード名って何かややこしい名前がついておりますが、実はその名前の由来というか、理屈はすごくシンプルなのです。
今回は、Key=C のダイアトニックコードである、
C△7 D-7 G7 B-7(♭7)
この4つのコードを例に説明していきます。
まず、Cメジャーセブンス(C△7)について、説明いたします。

上記の図にもあるように、C△7の構成音は「ドミソシ」ですね?そしてCメジャースケールは「ドレミファソラシド」です。
このドレミファソラシドを『度』という単位で表記すると、
ド=1度
レ=2度
ミ=3度
ファ=4度
ソ=5度
ラ=6度
シ=7度
というようになります。
C△7の構成音は「ドミソシ」、度という単位で言うと、1度・3度・5度・7度となっております。
次に Dマイナーセブンス(D-7)について考えてみます。

D-7 の構成音は「レファラド」ですね?そしてDメジャースケールは「レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド♯ レ」です。

これらを『度』という単位で表記すると、
レ=1度
ミ=2度
ファ♯=3度
ソ=4度
ラ=5度
シ=6度
ド♯=7度
というようになります。
D-7 の構成音は「レ ファ ラ ド」、度という単位で言うと、1度・♭3度・5度・♭7度というように、3度と7度にフラットがつきます。
次に、Gセブンス(G7)についてです。

G7の構成音は「ソ シ レ ファ」ですね?そしてGメジャースケールは「ソ ラ シ ド レ ミ ファ♯ ソ」

これらを『度』という単位で表記すると、
ソ=1度
ラ=2度
シ=3度
ド=4度
レ=5度
ミ=6度
ファ♯=7度
というようになります。
G7の構成音は「ソ シ レ ファ」、度という単位で言うと、1度・3度・5度・♭7度というように、7度がフラットしました。
最後に、Bマイナーセブンスフラットファイブ( B-7(♭5) )についてです。

B-7(♭5)の構成音は「シ レ ファ ラ」ですね?そしてBメジャースケールは「シ ド♯ レ♯ ミ ファ♯ ソ♯ ラ♯ シ」です。

これらを『度』という単位で表記すると
シ=1度
ド♯=2度
レ♯=3度
ミ=4度
ファ♯=5度
ソ♯=6度
ラ♯=7度
というようになります。
B-7(♭5)の構成音は「シ レ ファ ラ」、度という単位で言うと、1度・♭3度・♭5度・♭7度というように、3度と5度と7度がフラットしました。
なんとなく気づかれた方も居るのではないでしょうか?
それぞれの構成音を、度という単位で表記したものを並べてみましょう
C△7=1度・3度・5度・7度
D-7=1度・♭3度・5度・♭7度
G7=1度・3度・5度・♭7度
B-7(♭5)=1度・♭3度・♭5度・♭7度
このように、
メジャーセブンスはメジャースケールの
1度・3度・5度・7度
を重ねたもの
マイナーセブンスは、
1度・♭3度・5度・♭7度
を重ねたもの
セブンスは、
1度・3度・5度・♭7度
を重ねたもの
マイナーセブンスフラットファイブは
1度・♭3度・♭5度・♭7度
を重ねたもの
と、なっております。
これはつまり、このように言い換えられます
まず、例えば単純に「C」とだけ表記されている場合、その構成音は「ド ミ ソ」となり、度という単位で表記すると「1度・3度・5度」が重なっている事になります。
これをベースに次の文章を読んで下さい。
「C」というコードに…
『マイナー(-)』がつくと、3度がフラットします
『セブンス(7)』がつくと、♭7度が加わります
『フラットファイブ(♭5)』がつくと、5度がフラットします
『メジャーセブンス(△7)』がつくと、7度が加わります
いかがでしょうか?理解して頂けましたでしょうか?
これが分かると、Cと、Cメジャーセブンス、Dマイナーと、Dマイナーセブンス、こういった似た名前のコードの異なる点が分かったと思います。
また、こうなると、何とかマイナーメジャーセブンスというコードも存在するの?と思われるかもしれません。
結論は、存在します!あまりお目にかかる機会は無いかもしれませんが、例えば以下のようなコード進行ですね

こういう洒落た感じのコード進行で登場する事が多いかもしれません。
ちなみに、(9) とか (♭13) と記載されているものは、テンションというものです。テンションに関しては、レッスン2の一番最後に、また説明しますね☆
これでLesson1は終了となります。ここまで真面目に読んで頂けた方は、以下の2つの事が分かっているかと思います。
1.全Keyのメジャースケールの見つけ方
2.全Keyのダイアトニックコード見つけ方
この2つがまだ理解しきれていないという方は、前章に戻って何度でも読み直して下さい。
この2つは音楽理論を学ぶ上で最も必要、むしろこの2つだけ分かっていればなんとかなるというぐらい、非常に重要な内容となります。
このサイトで紹介している音楽理論は決して難しいものではなく、理解するのに早ければ2時間もあれば十分といった内容です。
しかし、この2時間を集中して学べば、きっとあなたの音楽活動、作品作りは大きく飛躍するでしょう。是非最後まで諦めず、理解して頂く事をオススメいたします。
次章では『ノンダイアトニックコード』について触れていきたいと思います。
ノンダイアトニックコードとは、読んで字の如く、ダイアトニックコード以外のコードという事です。きっと、ここからが最も面白い部分となりますので、お楽しみに。