人は夢の中でしか生きられない

人以外の生き物達、猫や鳥や、羊に熊、彼らは皆、現実の世界で生きている

食うものが無くなれば飢えて死ぬ事を知っているし、水が無くなれば干からびてしまう事も知っている

たった一匹で生きていかなければならない事も知っているし、生きることに意味など無いことも知っている

しかし人間は、現実の世界で息をしながら、日々夢を見て暮らしている

国内で暮らす人であれば、飢えや渇きの苦しみを知る人はほぼ居ないし、永遠の愛も、自分の存在意義だとか、この世に生まれてきた意味だって信じている

多くの人が神様を信じ、来世を信じ、それを励みに今日を生きている

幻想を抱き、幻の中で死ぬことが目的なのだとしたら、人間の生きる道とは何なのだろう

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