これは日本だけなのか、海外も同じなのかは分からないが、ビジュアル至上主義があまりにも横行し過ぎなように思う。
これは勝手なイメージなのだけれど、昔の時代に「美人」と呼ばれていた女性は、単に見た目が美しいだけでなく、身振りが美しかったり、言葉遣いが美しかったり、そして何より心が美しかったから「美人」と呼ばれていたのではないかなと思う。
現代の日本には大人数の女の子アイドルグループが乱立され、アニメなどでも萌え絵の女の子が溢れ、そういった影響かどうかは分からないが、単に見栄えが良いだけの女性が「美人」と呼ばれているように感じる。
その結果、男性は見た目が良い女性ばかりを追いかけて、女性は見た目を良くしようとばかり努力する。
心は、どこへ行ってしまったのだろうか。
もちろん全員がそのような思考では無いと思うが、男女関係なく、私と同じような疑問を抱く人は少数派なのではないかなと思う。
美人の「美」という字は、見た目の美しさだけでなく、美しい心の「美」も含まれるべきだと私は思う。
見た目を美しく保つ事も重要だが、やはり人間は心の美があってこそ、初めて豊かな人生が送れるはず。
例え見た目が整っていなくとも、年老いたとしても、ブレない志をもった女性、動物や植物を愛せる女性、人の心が分かり思いやりのある女性は、紛うことなき「美人」だと私は思う。