格差と差別の無い社会

何も書きたい事が思いつかないのだけれど、何となくPCを触っていたらブックマークバーのブログのアイコンが目についたので、何かを書こうと思う。

最近はコロナウイルスと同時に、黒人差別に関する問題も連日ニュースになっている。

人間は、見た目や価値観が自分と異なるものを嫌う生き物だと思う。

子供の頃は、それがいじめなどの形で表現されやすいが、大人になるにつれて段々とその傾向は薄くなり、「色々な考え方があっていい」というような結論に至るわけだが、

なぜ、人間は本能的に自分と異なるものを拒むのだろうか?

そもそも生き物というのは、基本的に多種とは仲良くなれない。

弱肉強食の世界では、強い物は弱い物を食らい、弱い物は強いものに食らわれる。

そして、同じ力をもった者同士は対立する。

なぜ、生き物はそういった特性があるのだろう?理由は分からないが、きっと「必要だから」なのだろう。

基本的に動物たちが行っている事の中に「不自然」というものは存在しないはずだ。

不自然とは、常に人間が作り出すものだからだ。

それではなぜ、対立する事が必要なのだろうか。

世の中には弱肉強食というものがあるが、弱者には弱者なりの役目があり、強者には強者なりの役割というものがある。

弱者が常に劣っていて、出来る事なら強者のようになるべき、なのではなく、その弱肉強食のピラミッドのバランス感こそが最も大事なものなのだ。

それでも、弱者は強者を目指し、強者は弱者を阻むわけだが、その争いの結果、丁度良いピラミッドのバランス感が保たれるのだろう。

よって、社会的地位や経済力による格差であったり、人種による差別というものは、地球に生きる生命の性質としては極めて自然な姿だと思うのだけれど、人間はそれを認めない。

では、格差を均したり差別を無くすという事は、地球のルールに背く行為であり、誤りなのかと言うと、これは微妙な所だと思う。

これはまさに、人間対地球の一騎打ちで、どちらが強者になるかの争いなのだと思う。

格差や差別が無くなり、世界の人口が爆発的に増え、食料や水が足りなくなり、世界規模の戦争などが始まって人類が滅亡すれば、人類の負け。

格差や差別が無くなっても、人口の数をうまくコントロールし、水や食料だけでなく、教育等に関しても世界中の隅々まで満遍なく行き渡らせ、人工臓器や記憶保持装置などによって永遠の命を手にしても、人類が争う事もなく、互いに協力して文明を発展させ、更に豊かな生活を手にすることが出来たら、人類の勝ち。

つまり、人類の知能が自然を凌駕し平伏せる事が出来るか、という勝負なのだと思う。

人類は本当に恐ろしい生き物だ。

例えばネコなんかを何億匹集めてきても、結局どの個体もニャーニャーと鳴くばかりで、一匹の時と何らかの仕事の成果はまるで変わらないだろう。

しかし人類は違う、何億もの人間が手分けをして、様々な知識や技能を取得し、それぞれの役割を果たす。

地球上の人類を1つの生命体だと捉えた場合、人類は今の所約1000万年ほど生き延び、宇宙に行くことも出来るし、世界の反対側の人と会話する事も出来る。

車や電車の移動手段を生産整備し、音楽や絵画を作り、ありとあらゆる特技を備えた集団になった。

人類に限らず、これまでもずっと生命体は争いながら生活をしてきた。争うという事は自然界において基本的な行いで、非常に自然な事なのだと思う。

そういった争いを経て、魚類が両生類になり、爬虫類になり、鳥類になり、哺乳類になりと、その時代のピラミッドの頂点を生きる種族が代替わりしてきた。

そして、46億年の歴史の中で、ここ1000万年程の間トップなのが人類という事だ。

地球の46億年の歴史の中で見ても、ここ一万年の進歩は目覚ましいものがある。

人類は一万年前に農耕牧畜を始め、食料を自分たちで協力して生産するようになった。

それから様々な戦争なども何度も経て、様々な病気でも絶滅することなく、パソコンやスマホ等を開発したりして、現在の病気の感染度合いを24時間個人が観察できるほどにテクノロジーは発達し、今に至る。

そういった経緯を経て、「格差と差別の無い社会」という、これまでの生命が越えられなかった大きな壁を越えようとしているのだ。

果たして人類はこの壁を越えられるのだろうか、そして、これから訪れるであろう様々な自然災害などにも打ち勝ち、更に文明を発達させ、ついには地球を飛び出し、新たな土地の開拓という、次のステップに進めるのだろうか。

どちらにせよ、格差や差別と言った原始的で獣的な考えがいつまでも残っていたとしたら、人類は地球との一騎打ちに敗退し、いつかは滅亡してしまうだろう。

だから、私たちは勉強をしないといけないのだ。

本能に打ち勝ち、冷たい理性を手に入れて、何が正しいのかを的確に判断し、誰もが協力し、手を取り合って、スピード感をもって技術や知識を発展させなければならない。

街ですれ違う人も、世界の反対側の人も、人類は誰もが友達なのだ。

もっと良く勉強して、互いに力を合わせていかないといけない。

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