限りなく純度100%で好きなモノに囲まれた生活をしたい

時刻は午前五時、こんな時間に突然飛び起きた。

昨夜、日が変わる直前にブログを更新して、その直後ベッドで横になってから記憶が無い。

本当に記憶が無かったので、昨日残業した仕事の内容や、帰り道で食べたラーメンの事から記憶を辿ったりしていた。

さっきまで夢を見ていた。小・中学生の頃の友人達の夢だ。

少し気が狂ったような、それでいて妙に色気のある、同学年の女子であるKさんが馬乗りに飛び乗ってきて、強引にキスをしてきた。それも、クラスメイトの前でだ。

隣でその様子を見ていたD君は「いいなぁ、美味そうで。それならシコり放題じゃん」と漏らしていた。

その直後、ハッと目が覚めた。

なぜベッドの上に居るのか、全く記憶が無かったから、ここまでの記憶を辿っていた。

用賀のラーメンを食べたこと、出品が終わらない冬物の写真を画像加工していた事、

中学校の頃、「デブの独り言ラジオ」というタイトルで、一人でカセットテープにラジオ番組のようなものを吹き込んで遊んでいたことまで辿っていた。

そのカセットテープは、先日押入れの掃除をしている際に出てきたのだけれど、あまりの黒歴史ぶりに鳥肌が立ち、思わず反射的に捨ててしまったのだけれど、今になって思えばあれは貴重な自分の歴史であり、保管しておくべきだったかなと後悔した。

内容で覚えている事は、たしか始まりは「デブのぉおおお!独り言ぉラジオォ!!!」と、リバーブたっぷりのタイトルコールから始まるんだ。

ちなみに自分は、小中高の頃は非常に太っており、デブキャラだった。東京に来て自炊するようになってから、急激に痩せた経緯がある。

ラジオの話に戻ると、その後はボイスパーカッションを覚えた俺による、一人アカペラのコーナーなど、色々とやりたい事がごちゃまぜになった内容だったと思う。

というか、今思い出したけどボイスパーカッションを覚えたのは高校生の頃だったので、高校生になっても自分はそんな事をやっていたのだ。我ながら呆れてしまうと同時に、そんな自分が妙に誇らしくもある。

改めて考えてみると、自分は基本的にあの頃からベースがほとんど変わっていない。未だにスタジオで自分の歌声をたっぷりと録音し、それを何回も何回も繰り返し聞いて、飽きたらまたスタジオに行って新しい歌声を録音してくるという、そんな生活をしている。

傍から見ればまるで天才か大馬鹿のような人間に思えるかもしれないが、本人としては至って普通の感覚でそんな生活をしている。そんな自分を突然俯瞰で眺めてみると、やっぱり天才か
大馬鹿かどっちかかもしれないなと思った。

自分自身も変なやつだと思うが、よくよく振り返ってみると、自分の過去の友人も変なやつばかりだ。今現在で知りうる限り、「あいつは元々まともで、今も限りなくまともな生活をしているな」という奴は、本当に2人とか3人というレベルかもしれない。

その数少ないまともな人間達から見れば、私の人生などゴミ同然で、一体あいつはいつまであんな事をやっているんだと、ただただ呆れるような存在なのかもしれない。

しかしその一方で、きっと羨ましがっている一面もあるはずだ。

まともな学生時代を過ごし、まともな企業に就職し、結婚して、子供が出来て、というような人生のルートは、私が中学生の頃に「絶対にこの道だけは進んではならない」と心に刻んだベリーバッドルートだ。

今になって思えば、まあそんな生活も悪くないかもと思えるほどに大人になったが、やはり好んで歩みたいルートでは無い事は、今になっても変わらない。

しかし、子供が居る生活と言うのは、もしかしたら悪くないのかもしれないなと、最近になって少し思い始めている。

と言うのも、最近自分の妹が子供を産んだ事と、毎週会っているバンドメンバー(子持ち)が妙にパパみたいな顔になってきているからだ。

妹は元々子供が欲しいと言っていたし、世話好きなので、子供が生まれて大変喜んでいる事は想像の範囲内だったが、やはり血が繋がっている子供というのは、私の視点から見ても、とても可愛く思える。

そして意外だったのはバンドメンバーのほうだ。こないだまで子供のせいでギターが弾けねーと漏らしていたやつが、最近になって発言が180度変わってきているのだ。

朝勤夜勤が連続のシフトで、合間5時間の休憩がある時、往復3時間の家まで帰って食事をするそうだ。なぜなら「子供の顔が見たいから」だそうだ。この台詞は本当に衝撃だった。

あんなギターしか興味が無いような男に、そんな台詞を吐かせる程に子供とは可愛いものなのかと思うと、そんな生活も悪くないのかもなと思えてくる。

しかし、子供が生まれてしまったら、基本的に人生は子供が中心となり、自分自身の事は絶対にお座なりになってしまう事は確実だ。

今の自分にそんな選択が出来るかと言うと、とてもじゃないけど100%クリーンな気持ちではそんな選択肢は選べない。

何か特別な事情があれば受け入れるかもしれないが、少なくとも自らの足でそんな道に進もうと言う気持ちにはなれない。

今はとにかく、自分自身のアートをもっと形にしたい。その上で、リスペクト出来る仲間を集めて、もっともっと最高の作品作りに手をかけたい。

そういった作業の先で、作品も、仲間も、見渡す限り自分の好きなモノばかりに囲まれる生活をするというのが、今の所の自分の目標だ。

別に自分は、周りの友人に変人と言われても何とも思わない。

とにかく、よく分からない「常識」などに囚われて、まったく希望していない標準的なルートに誤って迷い込み、その結果そんな生活が嫌になって、色々な人に迷惑を掛ける事だけは絶対にしてはいけないなと思う。

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