一生懸命取り組んだ物事が失敗して、人に迷惑を掛けてしまった。
自分は、幼い頃から親に「他人に迷惑を掛けないようにしなさい」と教わってきた。
例えば、泥棒をすれば自分の懐は潤うが、盗まれた相手は当然迷惑だ。
人を騙して利用すれば、自分の生活は充実するが、騙された相手は当然迷惑だ。
だから、他人に迷惑を掛けるような生き方は、基本的に間違っている。
但し、唯一迷惑を掛けても良い場合がある。
それは、関わる人全ての幸せを願って、一生懸命物事に取り組んだ場合だ。
きっと成功すると思っていたプランが破綻して、皆に苦労を掛ける事になった。
でも、本当に一生懸命取り組んで失敗してしまったのであれば、落ち込んだりする必要も、責任を感じる必要だってない。
それは、信じたやつが悪いんだ。
彼を信じたその人は、審美眼が優れておらず、信じてはいけない人についていってしまったせいで、失敗をしてしまっただけだ。
自分以外の他人に、完璧を求める事なんて間違っている。
自分以外の他人に、自分にとって理想的な展開を強要する事なんて間違っている。
自分が相手を信じられるかどうか、その判断力を完璧にする事だけが、自分で出来る唯一の事だ。
一生懸命やった結果、失敗してしまった人間は、法律的にこなさなければならない責任だけを果たした後は、何を後悔する必要も、責任を感じる必要もない。
なぜ失敗してしまったのかを振り返り、次、同じ失敗をしないようにすればいい。
人生は何度だって失敗していいし、何度だって挑戦していい。